わざわひと言(イ)ふものは無(ナ)いのであるぞ、光(ヒカリ)をわすれ、光(ヒカリ)にそむくから、イヤな事(コト)がおこるのぢゃ、影(カゲ)がさすのぢゃ、禍(ワザワイ)とか悲(カナ)しみとか言(イ)ふくらい(暗(クラ)い)ものがないのがマコトであるぞ、中心(チュウシン)は無(ム)と申(モウ)してあろう。中心(チュウシン)は見(ミ)えんから、判(ワカ)らんから、外(ソト)のカスばかり見(ミ)てゐるからつまらんことで、つまらんことが起(オコ)ってくるのぞ、その見(ミ)えぬ力(チカラ)が永遠(トワ)の生命(イノチ)と現(アラ)われるのであるぞ、見(ミ)えるものは有限(ユウゲン)ぢゃ。この世(ヨ)の大泥棒(オオドロボウ)をタカヤマぢゃと申(モウ)して、この世(ヨ)を自由(ジユウ)にさせておいてよいのか、元(モト)の元(モト)の元(モト)をよく見極(ミキワ)め、中(ナカ)の中(ナカ)の中(ナカ)の見(ミ)えぬものを掴(ツカ)まねばならんぞ、そこから正(タダ)さねば外側(ソトガワ)からばかり清(キヨ)めても何(ド)もならん。