人間(ニンゲン)の肉体(ニクタイ)に他(ホカ)の霊(レイ)が入(ハイ)って自由(ジユウ)にしてゐるのだと、多(オオ)くの霊覚者(レイカクシャ)やサニワが信(シン)じてゐるなれど、事実(シジツ)そう見(ミ)へるなれど、それは誤(アヤマ)りであるぞ。人間(ニンゲン)の肉体(ニクタイ)は原則(ゲンソク)として真理(シンリ)の宿(ヤド)り給(タマ)ふ神(カミ)の生宮(ナマミヤ)であるから、下級霊(カキュウレイ)は中々(ナカナカ)に入(ハイ)ることは出来(デキ)ん。例外(レイガイ)はあるなれど、肉体霊(ニクタイレイ)、外部霊(ガイブレイ)、副守護霊等(フクシュゴレイナド)の想念(ソウネン)は、時(トキ)によって動物的(ドウブツテキ)、幽界的(ユウカイテキ)となるものであるから、それと同一波調(ドウイツハチョウ)の動物的霊(ドウブツテキレイ)が感応(カンノウ)する、感応(カンノウ)はするが肉体(ニクタイ)の内部迄(ナイブマデ)は入(ハイ)り込(コ)めない、しかし感応(カンノウ)の度(ド)が強(ツヨ)ければ入(ハイ)ったと同様(ドウヨウ)に見(ミ)へる状態(ジョウタイ)となるのである。先祖霊(センゾレイ)も大体同様(ダイタイドウヨウ)であるぞ。