八束穂(ヤツカホ)の 十束穂(トツカホ)とこそ 実(ミノ)らせ給(タマ)へ。みかのはら みて並(ナラ)べてぞ 天地(アメツチ)の座(ザ)に。御服(ミソ)輝(カガ)し 明妙照妙和妙(アカテルニギ) 風(カゼ)のまにまに。巫(カムナギ)の 大御心(オオミココロ)の まま弥栄(ヤサカ)へむ。千木千木(チキチキ)し 瑞(ミズ)の御舎(ミアラカ) 仕(ツカ)へまつらむ。御宝前(オンマエ)に 宇豆(ウズ)の幣帛(ミテクラ) たたへまつ栄(サカ)。大神(オオカミ)の 咲(エミ)に弥栄(ヤサカ)ゆ 生国足国(イククニタルクニ)。狭(サ)き国(クニ)は 広(ヒロ)く峻(サカ)しき 国(クニ)は平(タイラ)に。日(ヒ)のみかげ 百島(モモシマ)千島(チシマ) おつるくまなく。青雲(アオクモ)の たなびく極(キワ)み 座(シ)きます宝座(ミクラ)。甘菜辛菜(アマナカラナ) 地(チ)の極(キワ)みまで 生(オ)ひて尚(ナオ)生(イキ)ゆ。見(ミ)はるかす 四方(シホウ)の国(クニ)みな えらぎ賑(ニバ)はふ。