この巻(マキ)五葉(イツハ)の巻(マキ)と申(モウ)せよ、四(ヨッ)つの花(ハナ)が五(イツ)つに咲(サ)くのであるぞ、女松(メマツ)の五葉(イツハ)、男松(オマツ)の五葉(イツハ)、合(アワ)せて十葉(トウハ)となりなりなりて笑(エ)み栄(サカ)ゆる仕組(シクミ)、十()と一()の実(ミノ)り、二二(フジ)と輝(カガヤ)くぞ、日本晴(ニホンバ)れ近(チカ)づいたぞ、あな爽々(スガスガ)し、岩戸(イワト)あけたり。国土(クニツチ)をつくり固(カタ)める為(タメ)に、根本(コンポン)大神(オオカミ)が何故(ナゼ)にヌホコのみを与(アタ)へたまひしか?を知(シ)らねば、岩戸(イワト)ひらきの秘密(ヒミツ)はとけんぞ。千引岩戸(チビキイワト)をひらくことに就(ツ)いて神(カミ)は今迄(イママデ)何(ナニ)も申(モウ)さないでゐたのであるなれど、時(トキ)めぐり来(キ)て、その一端(イッタン)をこの神示(フデ)で知(シ)らすのであるぞ、素盞鳴(スサナル)の命(ミコト)のまことの御姿(オスガタ)が判(ワカ)らねば次(ツキ)(通基)の世(ヨ)のことは判(ワカ)らんそ、神示(フデ)をいくら読(ヨ)んでもカンジンカナメのことが判(ワカ)らねば何(ドウ)にもならんぞ。