高天原、おのころに神祇つまります、すめむつカムロギ、カムロミのミコトもちて、千万の神祇たちを神集へに集へ給ひ、神はかりにはかり給ひて、下津岩根に真理柱二十敷建て高天原に千木高知りて、伊都の神宝の大御心のまにまに千座の置座におき足らはして、天地祝詞の二十祝詞言をのれ、かくのらば神祇はおのもおのもの岩戸を押しひらきて伊頭の千別きに千別き給ひて聞し召さむ、かく聞し召してば、天の国うつし国共につみと云ふつみはあらじと科戸の風の吹き放つことの如く、朝風夕風の吹きはらふ如く、大つ辺に居る大船を舳ときはなち艫とき放ちて大海原に押しはなつ事の如く、のこる罪も穢もあらじと祓へ給へ清め給ふことを、よしはらへ、あしはらへ給ひて弥栄の御代とこそ幸はへ給へ幸はへ給へ。
〇一二三四五六七八九十百千万歳万歳。