仕事(シゴト)はいくらでもあるではないか、七(ナナ)つの仕事(シゴト)があるぞ、七人(シチニン)のかへミタマあると知(シ)らせてあろうがな、高(タカ)く昇(ノボ)らねば遠(トオ)くは見(ミ)えん、目(メ)の先(サキ)ばかり見(ミ)ているから行(ユ)きつまるのぢゃ、道(ミチ)には落(オト)し穴(アナ)もあるぞ、心得(ココロエ)て、仕事(シゴト)に仕(ツカ)へまつれよ。岩戸(イワト)はひらかれてゐるのに何(ドウ)してゐるのぞ、光(ヒカリ)がさしてゐるのに何故(ナゼ)背(セ)を向(ム)けてゐるのぞ、十(トウ)の仕事(シゴト)して八(ハチ)しか報酬(ホウシュウ)ないことあるぞ、この場合(バアイ)二は神(カミ)にあづけてあると思(オモ)へよ、神(カミ)の帳面(チョウメン)あやまりなし、利子(リシ)がついて返(カエ)って来(ク)るぞ、まことのおかげはおそいと申(モウ)してあろうがな。