平坂の
岩戸[言答]ひらけむ
音のきこゆる。
神に怒りはないのであるぞ、天変地異を神の怒りと取違ひ致してはならん。
太神は愛にましまし、真にましまし、善にましまし、美にましまし、数にましますぞ。
また総てが喜びにましますが故に怒りはないのであるぞ、若し怒りが出た時は、神の座から外れて了ふのであるぞ。
救ひの手は東よりさしのべられると知らしてあろが、その東とは、東西南北の東ではないぞ、このことよく判りて下されよ。
今の方向では東北から救ひの手がさしのべられるのぢゃ、ウシトラとは東北であるぞ、ウシトラコンジンとは国常立尊で御座るぞ、地-千、智-の元の、天地の元の元の元の神ぞ、始めの始め、終りの終りぞ、弥栄の弥栄ぞ、イシヅヱぞ。